salaryman_politicsのブログ

組織で働く男の心理・政治学

会社との相性

新卒で入った米系企業での出来事だ。

同期が20数名、俗にボストン組と呼ばれていた新卒採用グループの一人だった。

最初の1年は本社のあるボストンで研修兼勤務、その後東京オフィスにて勤務。

東京オフィスでの出来事である。

 

東京オフィスで新しいグループに配属されたばかりではあったが、自分的には仕事は出来たつもりで、実際上司からの年次評価も悪くなかった。

仲の良い同期も東京オフィスでその同じグループに配属されていた。

彼の年次評価は、自分の評価よりも低かったことを直接聞いていた。

 

その後、年に一度の「ボーナス」が発表された。額面で確か15万円だった。

半年間東京オフィスでこの金額は、特に多くもなければ不満もなかった。

が、その同期も全く同じボーナスの金額だったのだ。

 

頭が怒りで一杯になったのを覚えている。年次評価が自分より低いのになぜ全く同じボーナス額なのだ! What's going on?

 

上司に不満をぶつけた。話した内容はあまり覚えていない。多分当たり障りない事を言われたのだろう。同期のボーナスが下がることも無ければ、自分のボーナスが上がることも無かった。米系の企業で実力主義だと思っていたところを、出鼻を挫かれた思いだった。

 

今振り返れば、非常に保守的で堅実な会社だったと思う。新人を半年程度の短い時間での評価で、ボーナス金額では差は付けていなかったのだ。

 

新卒で入ったこの会社は、この出来事の1年後に去った。

自分にはこのようなスタイルは合わなかったのだ。

 

しかしこの会社のことを、最高に良い会社だと思う人もいるだろう。

 

つくづく、相性は大事である。